穏やかな橘湾の絶景が広がる諫早市飯盛町。澄んだ空気が⼼地よいこの地で、柔らかな日差しを浴びたラナンキュラスは瑞々しく咲き誇っています。
ハウスに⼀歩⾜を踏み⼊れると、太陽に向かって力いっぱい咲く大輪の花が出迎えてくれます。

花びらが幾重にも重なる姿がゴージャスで美しいラナンキュラス。
その最大の魅力は品種の数が多く、色が豊富で、変わり咲きも楽しむことができるということ。同じ花とは思えないほど、それぞれの個性が溢れるユニークな花姿は、見ているだけで⼼が躍ります。様々な品種の中から自分のお気に⼊りの⼀本を探してみるのもラナンキュラスの楽しみ⽅の⼀つです。

そんなラナンキュラスを丹精込めて育てているのは後⽥隆英さん。
後⽥さんは美しい花を咲かせるために毎日、花の様⼦を確認しながら⼊念な肥培管理を行っています。また、ラナンキュラスは冬から春先が出荷量のピークで、気温の低い環境を好みます。そのため、ハウスの温度を⼀定に保つなど温度管理も徹底しています。

後⽥さんは花き栽培組織FreeZeに所属しています。FreeZeでは、ラナンキュラスをはじめ、カーネーションやガーベラなど様々な品種の花を育てています。
若手メンバーで構成されたFreeZe。
メンバーの仲が良く、互いにアドバイスを出し合い、切磋琢磨しながら日々、花の栽培に取り組んでいます。
「花農家を志したのも、⼀緒に頑張る仲間の存在があったから。」と語る後⽥さん。
これからも仲間として、そして時にはライバルとして、メンバー皆で協力し合いながら丈夫で美しいラナンキュラスを育てることに力を注いでいきます。

「ラナンキュラスの魅力をもっと多くの⼈に知ってもらいたい。」と意気込みを語る後⽥さん。後⽥さんは県と協力して、新種の栽培にも積極的に取り組んでおり、ラナンキュラスの新たな魅力を世に生み出していくことに尽力されています。
毎年のように、様々な品種が生み出されるラナンキュラス。
今後も、後⽥さんの育てた美しいラナンキュラスが私たちの⽬を楽しませてくれることでしょう。