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生産者レポート Vol.02

世の中にまだ無い、新たな「スカビオサ」を生み出す
フラワーガーデン寺尾 / 長崎県
爽やかな⾵が吹き抜ける雲仙市愛野町。⼩高い丘の上で美しく咲き誇っているのはスカビオサ。優しくふんわりとしたフォルムが特徴的なスカビオサは、品種によって色味や形が異なるのが魅力の⼀つ。色とりどりで個性的な可愛らしい花々が、見る⼈の⽬を楽しませてくれます。

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世界中でも珍しいスカビオサの「育種」に取り組む

そんなスカビオサを丹精込めて育てているのは、花農家の寺尾祐輔さん。
寺尾さんはスカビオサの新しい品種を育てる「育種」に力を⼊れています。
実はスカビオサの育種をしている農家は世界中でも珍しく、寺尾さんはその中の⼀⼈として、世の中にまだ無い、新しいスカビオサを次々と生み出しています。
スカビオサは元々傷みやすい品種で、花束などに使⽤される機会も少なく、知名度の低い花でした。しかし、寺尾さんは何度も試行錯誤を繰り返しながら、根気強くスカビオサと向き合い、育種に取り組んだことで、今では強くて丈夫な品質の良い花を育てることに成功しました。以前は添え花として定着していたスカビオサですが、今ではメインの花として取り扱ってもらえるようになるまでに成長しました。

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こだわりを持って⼀本⼀本を大切に育てる

寺尾さんは、本数より品質を重視した花の育て⽅にこだわっており、植え付け本数を通常よりも少なくすることで、より⼀本⼀本の花に⼗分な⾵や陽の光が当たるよう⼯夫を施しています。⼀つひとつ手間暇と愛情をしっかりとかけて育てられたスカビオサは、生き生きとしており、丈夫で大輪の花を咲かせることができます。

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花の魅力をより高めるために

近年、寺尾さんが特に力を⼊れて育種に取り組んでいるのは「花粉」が出ない品種のスカビオサ。花粉が出るものは飾っているテーブルに粉が落ち、手⼊れ等が大変ですが、新しい品種は花粉が出ず、どこにでも飾りやすいのが魅力です。このように、寺尾さんは実際に花を手にとる購⼊者の⽬線になって花を育種されており、スカビオサの魅力をより高め、多くの⽅に花を好きになってもらうための研究を日々続けられています。これからも新たな品種のスカビオサが私たちの⽬を楽しませてくれることでしょう。

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花は⽬で見て、元気を貰えるビタミン

元々はいちご農家だった寺尾さん。奥様が「花好き」だったということで始めた花の栽培も30年⽬となりました。
5年前には、農園で育てられた新鮮な花を直接購⼊することができる「フラワーショップスリール」もオープン。
SNS等も活⽤し、スカビオサの魅力を地元から世界へ発信しています。
「花は⽬で見て、元気を貰えるビタミン。皆にスカビオサの魅力を知ってもらうために、今後も新たな品種を生み出し、ファンを増やしていきたい。」と寺尾さん。
今日も寺尾さんの育てた様々な品種の美しいスカビオサが、多くの⼈の⼼を癒しています。

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